一時期マンションの部屋を貸していたけど…

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マンション経営というほどではないと思うのですが、一時期自分名義のマンションを他人に貸していたことがあります。それはマンションの管理会社を通じてのやりとりですから、仲介手数料をマンションの管理会社に支払っていましたし、オーナーである私自身は私所有のマンションに住んでいる住人の顔は知らなかったです。まあ家族構成ですとか勤め先などの情報は、マンションを貸す契約をした際にはちゃんと伝えてもらっていますけれど。

もともと私が独身時代に住んでいた中古マンションを貸しに出したのです。結婚してから空き部屋になったままでは固定資産税だけ払い続けていくことになり「もったいない」ということで、うちのマンションの管理会社を通じて賃貸物件にしたのですが、けれど今ではもう手放しましたね。

毎月定期収入が入ってくるのはありがたいことではあるのですが、しかし結婚もしましたしなんとなく使わない不動産物件を持ち続けているのも嫌だなーと思いましたので。それにマンションの部屋の修繕などは全てこちらの負担ですしね。そして「毎回善良な人」が借りてくれるとは限らないというリスクを考えて、結局売りに出したのです。今の時代、トラブルが有ると、すぐにひどい風評被害で対策が必要になりますからね。すから賃貸物件として貸していたのは一家族のみに留まりましたね。

これでもっと賃貸物件の数を持っていてビジネスとして成立させているのでしたら、もうちょっとやりようがあったのかも知れませんが、私は一部屋だけの所有でしたし片付けることにしたのです。それに知識もないことなので不安もあって。地元京都でも不動産投資セミナーがよく開催されているんですがなかなか時間もなく。

私の母も小さいながらアパート経営をしています。アパートと同じ敷地内に立つ家に母も私も住んでいるので、アパートの住人さんたちは家族のような気持ちで接しています。

ある日、見知らぬ女性がアパートのポストを覗いていたので、声をかけると、ある部屋の住人さんの彼女だということでした。
そしてその日の夜遅く、住人男性から電話があり、鍵が開かないとのことで、スペアキーを持って部屋に急行すると、鍵穴に接着剤のようなものを流し込まれていました。

夜中に解錠してくれる鍵屋さんに連絡しましたが、到着してくれたの約1時間後で、しかも鍵穴から簡単には解錠できず、電気ノコギリで鍵穴を切断する大工事になってしまいました。結局、解錠できたのはさらに1時間以上経ってからでした。

防犯カメラに映った女性を住人男性に確認してもらうと、数か月前までお付き合いをしていた女性だとのことで、男性への思いが断ち切れず、ストーカー行為をしたのだろうとのことでした。

夜中に立ち合い、工事費用も半分負担して、大家さんもストーカーの被害者でした。

住人の人に落ち度はなくても、大家さんまで巻き込んでトラブルになることもあるのだと初めて実感した一件でした。